〔022〕雲取山 (911m)

2012年05月19日(当時63歳)



京都府京都市右京区京北芹生町
ウィキペデアから
  東京都の最高峰、標高2017mの雲取山は有名であるが、標高は911mであるが京都にも雲取山は存在する。 京都の雲取山には大学などの杉の植林地を登る山小屋がいくつかあるように、
かつては京都北山を代表する魅力ある山なのだろう。 だが、訪れる度に造成されつつある林道が伸び、美しい自然林が伐採されていく姿を見ると痛々しく、悲しくなる状態である。
Road Map :道路地図に山名が出て来ないので探し難いが、R477 花脊峠を北進してバス停
      花脊高原前から林道に入る。
Route Map:林道脇に車を停めて寺山峠から一ノ谷に入り、左周りに周回する。
    標高差:274m
累積標高差:560m 
関西百名山』 山頂からの展望はなかったが、渡渉を何度も繰り返す登山道が面白かった。(注:京都市の ”雲取山”です。)
コースタイム:6時間49分(休息時間、道間違い時間含む)
下り:1時間16分(二ノ谷から)
雲取山 立命館大山小屋 林道出合 一ノ谷出会 寺山峠 林道脇P
11:31 11:48 12:03 12:25 12:31 12:48
林道脇P 寺山峠 一ノ谷出合 雲取山荘 雲取峠 雲取山
10:31 10:52 10:55 11:04 11:19 11:31
登り:1時間01分(雲取峠経由)
林道を歩くと直ぐに終点となり駐車スペースが無かったので三叉路に
停めたのが正解だった。 周辺には道標が無く、この道が ”雲取山”へ
の登山道なのか不安で一杯だったが、取合えず進んでみる。
花脊から林道に入り、三叉路に車を停める。
林道はまだ続いているが先の状態が判らないので、ここで妥協した。
まさかこんな所で ”クリンソウ”に合えるとは
思わなかったので小さく感激する。
林道脇にはチラホラ ”クリンソウ”が咲いていたが、
林道終点には群生地があった。
小さな沢沿いの道を緩やかに登って行く。
周辺はスギの植林帯であるが、
天気が良いせいか、雰囲気は悪くなかった。
沢道を10分程歩くと、沢から離れて右手の斜面に入って行く。
ここで初めて ”寺山峠”への道標があったので一安心出来た。
21分にて ”寺山峠”に着き、”一の谷出合”に進む。
トラバース的にスギの植林帯を穏やかに登って行く。
24分にて ”一ノ谷出合”に下り立ち、沢道沿いの道に入って行く。
寺山峠”からは穏やかに下って行く。
33分にて綺麗な沢の横に立つ ”雲取山荘”の横を通る。
”雲取山荘”は営業小屋なのか?、個人の別荘なのか判らなかった。
”一ノ谷”沿いの登山道は何度も何度も渡渉を繰り返すが、
沢が小さく渡渉には何の問題も無かった。
48分にて ”雲取峠”に着くと、展望が一気に開けた。
”雲取山荘”横の沢にも ”クリンソウ”が咲き誇っていた。
”雲取峠”からは左手の斜面を登って行く。
”雲取峠”の道標を見る。
今日はカラッとした天候であり、風が通り涼しい。
小さなピークからは穏やかに下って行き、鞍部から登り返す。
新緑がまぶしい斜面を穏やかに登って行く。
山頂からは右を見ても左を見ても展望は無しだった。
写真だけ撮って荒れていると言われる ”二ノ谷”側に下山する。
1時間にて ”雲取山”(911m)に着く。
山頂には6名のハイカーが休息していて、 ”二ノ谷コース”は
荒れているとの情報を得る。 ならば行ってみたい。
下るに従い谷は深くなって来て急峻な所はトラバースする様に道が
設けられていた。 この辺りにはまだ沢水は見られなかった。
”二ノ谷”に入ると踏み跡は薄いがはっきりと登山道はあった。
新緑が美しい浅い谷を穏やかに下って行く。
気持ち良い谷筋の道が続くが、沢にはまだ水は流れていなかった。
右上の写真のトラバースした谷を振り返り見ると
通れなくはないが相当荒れていた。
下方に青い建物が見え出した。
たまに ”ツツジ”の花も見られたが、山を彩る程では無かった。
下山16分にて立命館大の ”山小屋”に着く。
青い建屋は山小屋の ”トイレ”だった。 中は見ていないが
汲み取り式であろうか?  溜まった糞の処理は部員でしているのか?
そして ”ドラムカン風呂”もあった。 こんな立地条件の良い所なら
2〜3日過ごしてみたいと思う。 この山小屋を使用する権利欲しい!
山小屋の前にある屋根着きの ”BBQサイト”の左側の
枝沢からはこうこうと水が流れていた。
谷巾が狭くなると、右へ左へと渡渉が忙しくなる。
”一ノ谷”も渡渉が多かったが、 ”二ノ谷”はそれを上回っていた。
六甲山の ”ツェンティクロス”も昔はこんな感じだったのだろうか。
”山小屋”からの下流側は枝沢からの水が流れており、何度も渡渉を
繰り返す道となるが、水量が少なく渡渉には何の問題も無かった。
忙しく渡渉を繰り返し下って行くと、前方に林道跡が見え出した。
林道跡手前に ”一ノ谷”からの大きな流れがあり、
ここは渡渉に難儀した。
下山31分にて ”林道跡”に出る。最初の計画は車でこの林道に入り、
”二ノ谷”から登って ”三ノ谷”に下りたいと思っていたが、この林道跡の入口が判らず、又、車で入れるのかも不明であった。 ここから見る限りは林道跡には倒木、落石が多く、車で走れそうになかった。
”一ノ谷”に入っても渡渉の繰り返しとなる。 対岸には
”クリンソウ”の群生地が広がっていが、写真では判り辛いか。
しばし林道を ”一ノ谷”に向けて歩くが、横の沢が ”一ノ谷”に
続いているので、シームレスに ”一ノ谷”に入ってしまい、
多分、ここが林道終点だと思われた。
危なっかしい丸太橋は橋を渡らずに渡渉してしまう。
”一ノ谷”側は水量が多いせいか丸太を組合わせた橋を架けてくれ
ていた。 この丸太橋は左右にしなるので危なっかしかった。
”寺山峠”に登り返し、後は穏やかに下るのみ。
林道からは ”一ノ谷”を穏やかに登り、53分にて
”一ノ谷出合”に戻る。 見る方向が違うので ”一ノ谷出合”と
気付かず、危うくもう1周しそうになってしまった。
後は直線的に駐車地に戻る。
駐車スペースの無い林道終点に戻る。 車までは3分程の距離。
駐車地横の沢にも ”クリンソウ”の群生地があった。
偶然ではあるが、良い時期に来たものだ。
京都の雲取山
  最後まで雲取山の山容を見ることが出来なかった。 京都の山は千m足らずの
ドングリの背比べであり、他山から見ても地元に精通していないと同定出来ない。
 雲取山も興味の湧かない山であったが、実際に歩いて見ると山頂からの展望は無いものの、沢道の雰囲気の良さはハイキングに持って来いに感じた。 今回は行かなかった ”三ノ沢”も歩いて見たい思いである。
くもとりやま
関西百名山に戻る
2024年8月28日改定
丁度、見頃だった ”クリンソウ”。